南部陽一郎博士 特別栄誉教授称号贈呈式を挙行しました
沙巴体育平台は、2008年のノーベル物理学賞受賞者であり、本学の名誉教授である南部陽一郎博士に対して本学初の特別栄誉教授の称号を贈呈しました。 平成23年6月20日(月)13時より、学術情報総合センター10階大会議室で行われた贈呈式は、教員?学生合わせて250名以上が出席し盛大に執り行われました。
贈呈式 次第
- 開会
- 『特別栄誉教授』称号贈呈、記念品の贈呈
- 学長あいさつ
- 南部先生の研究内容の紹介(糸山理学研究科教授)
- 南部先生による御講話
櫻木弘之理学研究科長の司会進行により、西澤良記学長から南部陽一郎名誉教授へ『特別栄誉教授』の称号および記念品が贈呈されました。西澤学長は、「『特別栄誉教授』を快くお受けいただきましたことに深謝いたします。ノーベル物理学賞の受賞をはじめ、数々の顕著な功績をあげられた南部先生に、初めて本称号をお受けいただきますことは、本学にとりまして大変誇らしいことであると同時に、この称号の持つ価値をより大きなものとして、輝きを放つことになると思います」と述べました。また、同時に今回の贈呈を記念してJR杉本町駅東口から大学への新たなストリートに南部先生のお名前をいただくことや、「これからの有為な学生」に対する本学の奨学金制度にも先生のお名前をいただくことを快く了承していただいたことへの謝辞、今後その実現に向けて整備を図っていきたいという決意についてお話がありました。
理学研究科糸山浩教授による南部先生の研究概要の紹介に続き、南部先生より受賞に対するお話をいただきました。その中では学生時代の出来事や、沙巴体育平台で教員として過ごした思い出、大阪が自分の研究生活の出発点であることなど、様々なエピソードを話していただきました。
贈呈式後は別室にて、本学学生(理学研究科)との懇談会を行いました。学生からは「新しいことをつぎつぎと生みだすコツは何か」や、「研究をするうえで気をつけることは」などの質問がありました。南部先生からは「今でも毎日何かを考えている。固定観念を捨てて、当然だと思うことを疑ってみるとまた新しい方向に進める。何度も繰り返し考え追及していくことで、問題が少しずつほどけていく」とお話をいただきました。和やかな中にも、世界的な名声を持ちながら、今なお学究生活を続けられる南部先生の言葉のひとつひとつに深い真理が感じられる1時間超の対談となりました。